数理モデル

連休中の「概念構築」で取りかかりつつある仕事の話をして、時間配分もミスって散々。この仕事をどう説明するか(≒序論をどう構成するか)数案パラレルに考えている中からいちばんトリッキーなものでチャレンジしてみたけど、質問が途切れてしまうというのは惨敗。

連休の残りを使って、この研究で使うモデルを動くところまで実装してみた。下図はその構成図。思いの外いい感じに動く。このまま気分よく進んでいけばいいが。

興和記念会

東大先端研の興和基金によるシステム生物医学分野発足10周年を記念する懇親会に参加。同会で、フォーマルな谷内江くんの紹介も行われるため。児玉先生はじめ、多くの方々と話をすることができた。

先端研の理念はSFCに通じるところがあると前々から感じていたが、冒頭の挨拶で「本郷ではやれないことをやる」というフレーズが何度も聞かれ、やはりそうかと頷いた。

会の終わり間際には、川村先生が、福島研の児玉眞美先生にも引き合わせてくれた。先端研には、福島研やROCKETプロジェクトの中邑研など、特別支援を必要とする人々をスコープに納めた活動が複数ある。息子を参加させたいといった具体的希望があるわけではないが、彼が掴みうる選択肢を見逃したくないという思いは強いので、こうしたネットワークに繋がることができるのはとてもありがたい。

前回は帰りに江ノ電の終電を逃したが、今日は学習して、終電に間に合った。

新川

新川にある日本癌治療学会の事務所へ。学術アドバイザーを務めているがん医療エキスパート育成運営会議に参加するため。
鶴岡のSさんも一緒に学術アドバイザーをやっているので、この会議は2人で話す良い機会になっているが、本日は不在。

癌治療学会の事務所は、東京駅八重洲口から八重洲通りをまっすぐに1km弱歩いたところにある。乗り換えて八丁堀駅まで行くより、歩いてしまった方が時間のあてがつくし、気持ちが良い。
八重洲地下街をどんつきのタリーズコーヒーまで歩いて地上にでて、宝町ランプ、八丁堀交差点を抜けて亀島橋を渡る。橋が跨ぐ亀島側の真東に東京スカイツリーが佇立している。橋を渡り終えると新川。地名の由来である新川は、もうない。同様に、亀島という島もない。新川は、亀島川、日本橋川、隅田川に囲まれた島だが、島の名前は江戸の頃から霊岸島だという。

今は存在しない島の名をいただく川を渡り、今はない川(運河)の名を冠する島に入る、ということだ。

それにしても都心は構造物が大きい。八重洲通りと中央通りが交差する日本橋三丁目の交差点で信号待ちをしながら、この交差点に、何軒民家が建つだろうと想像してしまった。うちの近所なら、ちょっとした町内が納まりそう。

大掃除その1

キャビネット上の本たち
自宅の机周りを片付け。机付近には本棚を置いていない。キャビネットの上の限られたスペースが、いつも居場所が気になる本たちのスペースになる。キャビネットは3つ並んでおり、写真の手前側に往生際悪く本の行列はつづくのだが、整理の結果、いくらかの本を階下の閉架にお戻りいただくことができた。
写真に写っている本の中には、毎年のように読み返しているものもあれば、何年もここにいるのに読破に至らないものもある。けれど、ここにはいる本たち。

E-Cell3 on yucca

鶴岡の数値計算クラスタ yucca の E-Cell3 を更新するため、ビルド作業。
これまではネットワーク管理者のKさんにお願いしてきたが、最近、いろいろ案件があって多忙のようすなので、ビルド作業までこちらで引き受けることにした。
RHEL4ベースの古いOSなので、細々とした不具合が出るが、切るところはざっくり切って、意外とすんなり、必要なものは動くようになった。
ハマらなくて安堵。

卒業研究

Tさんの卒業プロジェクトが、終盤に来てとても快調に進んでいる。
あと数ヶ月しかないのが残念になるが、背水の陣だからこそ、これだけ進捗しているのかもしれない。
誇りを持てるような、有意義な卒業論文を仕上げてほしい。
やる気次第では、春休みに論文執筆まで進めるかも。
とりあえず、一歩ずつ。

科学史(9)

科学史 第9回
今学期は、台風と早慶戦で、月曜の講義が2回も減ってしまっている。
「科学史」は、例年14回やっても足りないので、後半の構成をやりなおす必要がありそう。
喉の調子もいまいちだし、話題を限って、ゆっくりめに話そうかと。
今日からは相対性理論。2回で話していた内容だが、2回半〜3回くらいかけてみるかも。

早稲田塾で講義

早稲田塾の〔最先端科学プログラム〕参加者を対象に講義。

最先端科学の話はまったくせずに、科学と技術と工学の差異と、どういった経緯でそれらが現在分かちがたく融合しているのか、みたいな話をした。
高校生の反応はいまひとつ掴めなかったが、担当してくださった早稲田塾の職員(ふたりとも自然科学系出身)にはたいそう受けていた。それじゃあ、ピンぼけだよな、と反省。

講義後、担当者と、入試に関して、お互いの手の内をギリギリまで探りあうような話をけっこう長時間して、いろいろ考えた。
一般に、大学は、受験生への情報発信力で、受験産業の遙か後塵を拝している。受験産業が作りあげた強固な「大学像」と拮抗しうる強度の情報発信をどうしていくのか、なかなか難しい問題だ。

週末業務

かれこれ半月以上、扁桃炎気味。今週は、これに風邪気味なのが加わり、ロキソニンで凌いだ日もあったので、念のため朝イチで掛かりつけの耳鼻科へ。抗生物質とか5日分出してもらった。

午後からSFCで業務。

谷内江研オープンハウス

朝の家事をして、子どもを小学校に送り、そのまま車で出勤。
1限、合成生物学の勉強会。
2限、Tさんとミーティング。

いったん自宅に帰り、江ノ電、湘南新宿ラインを乗り継いで駒場のRCASTへ。
しばらく谷内江研で溜まり、ウェットラボで全員集合の写真を撮り、17時から谷内江研のオープンハウス。
分子生物学会と日程が連続したこともあり、なつかしい研究室OBがたくさん来てくれた。
PIの谷内江くんによる挨拶とトークの後、初期メンバーによる矢継ぎ早のショートトークによるセミナー。
そのあと、ウェットラボの内覧、つづいてドライラボに移ってハッピーアワー。
たくさんの人と話せた。みな、谷内江くんに、その未知の部分も含めて期待しているのが伝わってきた。

TTCKの時にも感じたが、ゼロから何かを創る熱気は、他に代えがたいものがある。
この機会にぼくを誘ってくれた谷内江くんに、改めて、心から感謝。

ハッピーアワーは延々とつづいていたが、22時過ぎに辞去。それでも江ノ電の終電には間に合わず、明日も仕事なので(と自分に言い訳して)タクシーで帰宅。