新しい自然学 Posted on 2006/03/16 by ynaito 非線形科学、複雑系、ネットワーク解析などの分野で、何だか期待を抱かせるが、具体的に何ができて何ができないのかが曖昧、という書籍が多い中、本書は正面から非線形科学とは何ものであるかを描きだそうとしている。 第II章は非線形科学の入門編として最高。 第I章は、伝統的自然科学の方法論の限界についての考察として非常に興味深い。第III章は、第I章を踏まえたひとつの挑戦であり提言だが、自然科学のアカデミアが、こうした立場を受け容れていくのか、受け容れていくのならどういう形でなのか、興味は尽きない。 Amazon Review